妊娠すると体内でプロスタグランジンという物質が増えていきます。

胎児が成長するとともにプロスタグランジンの量も増えていきます。

そして、一定量を超えると出産が始まります。（そのため、計画的にお産を進めたい時や、お産がなかなか進まない場合に陣痛促進剤としてプロスタグランジンを使うことがあります。）

プロスタグランジンは妊娠中だけでなく炎症が起きている時にも増加するんです。

この炎症というのが、歯周病による歯肉の炎症や菌血症による血管内の慢性炎症のことを言います。

この炎症によりプロスタグランジンが異常に増えると早産が起こりやすくなったり、赤ちゃんが十分に育たないまま生まれてきてしまう低体重児になってしまうのです。

そして厄介なことに歯周病菌は女性ホルモンが大好物なんです。そのため、妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増えているので、歯周病が進行しやすいんです。

つわりで苦しい時期は歯磨きがおろそかになったりもしますよね？

妊婦さんというのは菌血症が起こりやすい条件がそろっているということを知っておいてください！